「加齢」と「老化」の違いは何?老化のスピードに個人差が出る理由
年齢を重ねるにつれて外見の変化や体の衰えが悩みの種になる方も多いでしょう。時には「同い年なのにあの人はなんであんなに若々しいの?」などと周りと比べて落ち込むこともありますよね。同じように年をとっても人によって老化が進むスピードは違うのです。この事実をしっかりと理解するために、今回は、加齢と老化の違いや老化のスピードに個人差が出る理由を解説します。
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目次
加齢と老化の違い
「加齢」と「老化」という言葉を同じような意味として使っている人も多いのではないでしょうか。実は、この2つの言葉は、明確に違う意味を持っていて使い分ける必要があります。加齢と老化の違いを知ることで、見た目の老いを防ぐにはどのようなことに気を付けなければいけないのかが分かるようになります。
加齢とは?
「加齢」という漢字が表しているように、年を加えていく、つまり誕生してから今に至るまでどれ程の物理的な時間が経ったのかを示す言葉が「加齢」です。なので、同じ生年月日の人が、同じ年数を生きて同じ年齢であるということは「加齢」という言葉を基にした考え方です。
老化とは?
加齢が生まれてから生きてきた年数そのものだとしたら、「老化」は加齢に伴い起こる外見の変化や体の衰えの事を言います。体型の崩れ、髪の量や色、肌の艶、シワ、シミ、顔のたるみやくすみ、体の機能低下など老化によって起こる現象はさまざまです。
加齢と老化の違い
「加齢」は誕生してから経った年数、「老化」は加齢によって起こる身体機能の低下や衰えを言います。しかし、一番の大きな違いは、加齢は誰しも同じスピードで進むのに対して、老化は人によって進むスピードが違うということです。この「老化」のスピードの違いによって年齢は同じでも、老けて見える人もいれば若々しく見える人もいるという現象が起こります。
老化のスピードに個人差が出る理由
では、どうして老化のスピードに個人差が出るのでしょうか。その理由をしっかりと理解して日々の生活の中で注意を傾ければ、老化のスピードを遅らせることができ、健康で若々しく過ごせる期間が長くなるはずです。
紫外線
肌のエイジングケアで重要なことの1つが「紫外線対策」です。紫外線を浴び続けると、肌内部でメラニンが作られるため、老けて見える原因になるシミが現れます。また、紫外線は活性酸素を作る働きもあるので、活性酸素による体の酸化が起こり、老化を促すようになります。年間を通して紫外線は降り注いでいるので、UV対策を心がけましょう。
ストレス
ストレスを全く受けないことはあり得ませんが、人によってストレスを上手に発散できるタイプの人とそうでないタイプの人がいます。また、過度なストレスや慢性的にストレスを受け続けている人は、体内で老化の原因となる活性酸素を発生させて細胞を傷つけてしまいます。外的に健康で若くいるためには、心理的な面も大きく影響するので、自分に合ったストレス発散方法を準備しておくのがおすすめです。
お酒・タバコ
お酒・たばこも体内で活性酸素を増やしてしまうため、飲酒・喫煙をする人はしない人に比べて老化が早く進みます。特にたばこは、肌を綺麗に保つために重要なビタミンCを破壊したり、健康面においてもさまざまな害を及ぼすため健康で若々しくいたいと思う人には、あまりおすすめできません。
運動の内容
運動をすると基礎代謝が上がり、痩せやすい体質になったり筋肉量が増えて血の巡りが良くなるなど良い点が沢山ありますが、運動の内容には注意が必要です。
水泳やウォーキング、ストレッチなどの軽い運動は問題ありませんが、呼吸が荒くなるような激しいスポーツをすると体内で活性酸素が大量に発生するため、老化防止の面から言うとむしろ逆効果になります。自分の目的に合わせた運動を日々の生活の中に取り入れましょう。
食生活
直接口から体内に入れる食べ物や飲み物は、体づくりに大きく影響します。特に糖質を多く含む食べ物を摂取すると、体を糖化させ老化を早めます。甘いお菓子や小麦製品を避ける、抗酸化作用のある食べ物を積極的に食べるなど、食べもの自体に注意を向けるだけでなく、ダラダラ食いや早食いをしないなど、食べ方にも気を付けましょう。
まとめ
見た目の若々しさは、加齢ではなく老化に影響されるものです。そして、その老化のスピードは日頃のちょっとした生活習慣を改善するだけで遅らせることができます。今までやってこなかったことを急に始めて、続けるのは大変ですが、いつまでも健康で若々しくいられるよう少しずつでも理想の生活習慣に変えていきましょう!
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