ストレスで眠れないのはなぜ?理由と不眠の対処・解消法を解説
「疲れているのに目が冴えてしまう」「明日のために早く眠りたいのになかなか眠れなくて困った」という経験がある人は多いのではないでしょうか。日本人の5人に1人は不眠などの睡眠障害を抱えていると言われています。原因は様々ですが、代表的なものとして考えられるのがストレスです。本記事では睡眠とストレスの関係やストレス性の不眠症の対処法を解説します。
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目次
睡眠とストレスの関係とは?
ストレス社会という言葉があるように、人は毎日の生活の中で様々なストレスにさらされています。ストレスの原因は大きく分けて以下の4つに分類できます。
- 天候や騒音などの外的要因
- 病気、怪我などの身体的要因
- 不安や悩みによる心理的要因
- 人間関係の悩みや多忙な仕事などの社会的要因
また、進学や就職、結婚などの喜ばしい出来事でも、環境が大きく変わるためストレスを受けることがあるのです。
人はストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位になり、興奮状態が続きます。そのため、寝ようとしても眠れなかったり、夜中に何度も目を覚ましたり、早い時間に目が覚めてしまったりする不眠症へ繋がるのです。
ストレスによる不眠症への対処法
ストレスによる不眠症は、放置すると眠れないストレスからさらに症状が悪化したり、うつ病につながったりするケースもあります。そのため、ストレスが原因で睡眠障害が起きていると感じたら早めに対処することが大切です。
ストレスを溜め過ぎない
ストレス性の不眠を解消するには、原因であるストレスを溜め過ぎない、適度に発散することが重要です。
趣味や好きなことをする時間を持つ
趣味や好きなことに没頭していると、いつの間にかストレスを忘れて夢中になっているもの。映画を観る、スポーツをする、近所をぶらぶらと散歩をするなど、趣味は何でも構いません。毎日の中で少しでも好きなことに没頭できる時間を確保するようにしましょう。
ストレス源から離れる
ストレスを感じている場合、まずは何が原因かを明らかにしましょう。人間関係であれば、なるべくその人から離れる、仕事であれば転職を考えるなど、ストレス源から離れるようにしましょう。
人と話をする・カウンセリングを受ける
人に話を聞いてもらった時、ふっと心が軽くなったという経験がある人は多いでしょう。人は不安や悩みを言葉にするとマイナスの感情や葛藤から解放されると言われています。これを心理学ではカタルシス効果と呼びます。
カタルシス効果は一人で話すだけでも効果があるとされていますが、人に話すことで解決の糸口が見えたり問題点が整理できたりすることもあるので、一人では解消や解決が難しいと感じた際は人に話を聞いてもらうようにすると良いでしょう。
眠れないことに囚われ過ぎない
眠れない時は「どうしよう、早く寝なくては」と焦ってしまいがちですが、焦れば焦るほどストレスが溜まり、さらに眠れなくなる悪循環に陥ってしまいます。寝付けない時は「眠れなくても大丈夫」と楽観的に割り切って考えると、気持ちが和らいでリラックス効果を得ることができ、結果的に眠りにつきやすくなります。
眠る前に心身をリラックスさせる
深く良質な睡眠を得るためには、副交感神経を優位にする必要があります。そのために、眠りにつく前は心身をリラックスさせることを意識しましょう。リラックスの方法の例としては以下が挙げられます。
- 好きな音楽を聴く
- ぬるめのお湯で入浴する
- リラックス効果のあるハーブティーを飲む(カフェインは覚醒作用があるので含まないものを選ぶ)
- 本を読む(スマホ、パソコンなどを使う電子ブックは光が交感神経を刺激するので避ける)
- リラックス作用のあるアロマを焚く
- ヨガやストレッチなど軽い運動をする
ストレスで眠れない時は心身のリラックスを心がけよう
ストレスは不眠症の大きな原因の一つです。日頃からストレスを溜め込まないように意識して過ごし、寝る前は心身をリラックスさせることを心がけましょう。